日記らしきもの

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5月31日(Mon) -
- 診察していてたまに思うのだが、「そんなに病気になりたいのか?」自分の許容範囲内の「症状に対する理由付け」がほしいのだろうが。
 わたしが未熟なのかもしれないが、患者等に対し、

「その症状は人間誰しもに起きていることで、特段異常ではありません」
「老化現象です」
「そういう風に感じられることもありますが、異常ではありません」
「たいしたことはない、様子を見てください、じき治ります」
なんて言葉を返すこともある。原因に精神的なものが多くを占め、その起伏で症状の有無が現れ、来院する患者は少なくない。一般にそのような患者を経過観察しているとすぐに治ってしまう。そんなことを言うと、非常にがっかりした顔になる。
 本当のことをくどくど言うとなると、長々問診しなくてはならなくなり、そもそも軽症状の患者はそんな長い診察は求めていない。自分の納得のいく様なことを言ってほしいわけだ。そもそもそんな精神病理までつっこんでほしくない人までいるところが困ったものだ。
 何もないのだが、本来はやってはいけないことであるが、仮に病名をつけてあげて、全く効きもしない薬を期間限定で出すと喜んで帰る。本当にやってはいけないことだが。
 一時期これで患者を帰していたが、流す分にはいいのかもしれないが、実に診察がつまらない。ジーッと診察をして他のことを見つけてみる。それも遠因かもしれないので、それを触ってみる。患者は実に納得して帰る。この診察はカウンセリングだろうかと、自分が悩み始める。

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